「ねえ、高校生?」

 
そう声をかけられたのは、待ち始めて30分程経った時だった。

 
振り向くと、ここの大学の人であろう男の人。

間宮さんと同じくらいの身長。

だけど、間宮さんの少し短くてやわらかい茶髪とは違う、真っ黒な髪。

 
 
「あ、はい…」

誰かは分からなかったけど、間宮さんの知り合いかと思って、返事をした。


 
「だよね、制服着てるし!誰か待ってんの?」

「ええと、一応…」


全然、知らない人。