「間宮さーん」

 
コンビニに入って、雑誌を立ち読みしてる間宮さんを見つけた。 
 

「お、終わったか」

そう言って間宮さんは雑誌を棚に戻すと、一緒にコンビニを出る。
 
 
 
今日は二人も歩き。

いつも、間宮さんと帰るときに歩く歩道を並んで歩いてる。

 
でも…なんか、違う。
 
あたしの心にもやもや、消えてない。 
 
 
どうして言ってくれないんですか?

あたし、頼りないですか? 
 
 
そう言おうと思って間宮さんの方を見ると、もう既に間宮さんはあたしの方を見てたみたいで、目が合った。

 
 
「え、なんですか…?」

「いやー?お前可愛いなーと思って」 
 
 
 
笑顔であたしを見下ろす間宮さん。

今のセリフがなかったら、かなりかっこいい顔してるのに、とため息をついた。