履き慣れたプリーツのスカート 少しシワのできたリボン 「花歩、ご飯。 卒業式遅れてまうで。」 お母さんの声がリビングのある 一階から聞こえた。 「うん、今行く」 最後に横目で鏡を見てから 通学鞄を持って部屋を出た。