親となんて夢のまた夢だったし
小学校の遠足だって行かせてもらえなかった。
「高所恐怖性?」
「いやいやっ。そんな事はないけど」
「なら、せっかくの機会だし、行ってみよーぜっ♪」
「うんっ!」
優斗から誘ってきてくれた、事が嬉しかった。
そして今に至る。
「どれ乗るっ?♪」
と無邪気な笑顔ではしゃいでる優斗はいつもより輝いてみえた。
本人には絶対言わないけど。
「あれ、乗らね?」
優斗が指差したのは、この遊園地で一番有名な絶叫マシーン。
「え、いきなり?(笑)」
「面白そうぢゃね?」
「んなら、行こっか」
「おぅっ」