「そっかっ♪ありがとな」



「何にもしてないし…」



「ははっ…いや、助かったよ。沙樹菜のお陰で今俺生きてるしっ」





そう言って優斗は、顔の前に大きくピースしてみせた。





「それはよかったね」



「おぅっ。良かった、良かった。…そろそろ帰ろっかな…」



あっ……そっか。






あたし帰る家無いんだった。





今日はマン喫でとりあえず寝よう。