そのときまた私は
あぁ、この人たちは私と違うって
思った





「最後の曲は『夢』です」





違うって分かっていても

彼らの曲は


私の中に入ってきた





なんで私はこんなにも
彼らと違うのかって




涙が出てきた





自分の無力さに泣いた








「大丈夫?」




気づくとライブは終わっていて
周りに人はいなく

さっきのバンドの人たちが
心配そうに私を見ていた