トボトボと行くあてもなく
歩いた




もうお金もそんなに残ってないから
ホテルなんかに何日も
泊まれない・・・





それから夕方までうろついていると
意外な人に会った






「あ?由莉?」




春くんだ


この人私のこと呼び捨てなのか・・・





「何してんの?もう暗くなるから
早く帰れ」



「あー・・ちょっと用事あって」





ごまかしてさっさと
離れようとしたら手を掴まれた






「お前、何隠してる?」






春くんの目が怖かった



にらんでるわけじゃないけど
怖かった