「くっそう、こんなつもりじゃなかったんだけどなぁ……」
ち「あっれ?波?どったのーー、怪我?」
「…うん。体育でちょっと、ね。」
ち「うはー、痛そう!膝血ぃダクダクじゃん!」
「ちあきは?今授業中じゃないのー?」
ち「ふっふっふ、俺はいいんだ!なんか、波に会える気がしてさぁ!
これって運命だよね?!」
「ばか言わないの!ほら授業いきなー、わたし保健室行かないと」
ち「…なーんか、ゆっきーとは口喧嘩するけど、俺と愛斗はちげくね?」
「あおいと、ちあきと愛斗は別だよ(笑)」
ち「……それってさあ、俺らより蒼のが優位ってことなん?」
「っちがうよ!!!」
ち「……波?」
突然大声を出したわたし。わかんなかった。
愛斗のこと好きな女の子に叩かれそうになって
ちあきにあおいのが優位?とか聞かれて
やっぱり、なにかわたしの周りではわたしの知らない何かがあるんだなって思った。
ち「……波、ごめん。俺そんなに悩ませるつもりなくて…なんつーか、焦ってんのかな、俺」
「ううん、わたしもごめんね。いきなりおっきな声だして…。
わたし、優位とか考えてないの。本当に。ちーちゃんも好きよ、まなちゃんも好きだし、あおいも妙ちゃんも好きなの。だから「いいよ」……ちー」
ち「俺ちょっとずるかったな!ごめん!なみのはそのままでいいよ、俺はそんななみのが好きなんだし(笑)
ほら、おぶったげる。」
「え、あの、」
ち「ほーら!たまにも俺にちょっとはかっこつけさしてよ!ね!」
「…じゃあ、お願いしちゃおっかな!重いけど(笑)」
ち「遠慮しなーい!ちょっと重いけどね!」
「んもう、ちー!!わたし気にしてたんだよッ、最近ちょっと太ったかもって思ってたのにー!」
ち「ふはっ、気にしてたんだ、いがーい(笑)」
「なによ!もうおりるー!おろせ、セクハラー!!」
ち「うおッ?!うっごいたら、危ないってば!しかも大声出すな!ばれるッ!」
「ちーのばかッ!!」
ち「ちょ、まじ、あぶっ?!」
(ちーちゃん、優しい)(俺がいつも優しくない人みたいな)