妙「ねえ、波?なんで、雪風は波と仲良くなろうと思ったんだろうね?」

いま私に話しかけてきたのは、わたしの仲良しさんの原田 妙(はらだ たえ)。
同じクラスになってすごく仲良くなった子だ。

「ふぁんで?(なんで?)」

妙「食べながらしゃべらないの。雪風って中学のとき女嫌いで有名だったわけよ。
あーんなイケメンに生まれたくせに、もったいないよねぇ……。」

「でも、妙はふつうにしゃべるじゃん?わたしだけじゃあないよ」

妙「あのねぇ!波は知らないかもしれないけど、あのばかトリオと仲良くできんのは、あんたがいるからわたしもなの!」

「うーん…雪風とは、なんか仲良くなったっていうか、気が合っただけ?だし。それに、あの2人はほんとにもう……」

?「呼んだーー?」

「うげっ!」

妙「でたな、ちーちゃん!まなちゃん!」

ち「はーあーいー!ちーちゃんですけどー?」

愛「ちあきうるせぇよ。」


この2人が雪風の相棒たち。
にこにこ笑って元気のいい男の子、ちーちゃんこと雨宮 ちあき(あまみや ちあき)。

ちあきのこと淡々と止める男の子、まなちゃんこと雷城 愛斗(らいじょう まなと)。


ち「ねえ、波ーー。飴持ってなーい?俺さぁ、さっき食べちゃったんだよねぇ」

「んー…ちあき、文句言うからあげないよ」

ち「言わないよーー!」

愛「つか、なみの。蒼知らねぇ?」

「あおいー?会ってないよ、妙ちゃんとお昼食べてたし。」

ち「原田ー、飴ない?」

妙「ないし!てゆーか、波にもらえないからって、わたしにねだるな!」

「ちあき、うるさいっつの!あおい探しといでよ!」

蒼「その必要ないけどー?(べしっ)」

「あいたっ!何すんの雪風!!」

蒼「いいやー?叩きやすそう頭があるなって思ってさぁ…?」

「っもう怒った!!わたしも叩く!叩かせろーー!!(がたがたっ)」

蒼「うわ!?」

妙「ちょ、波!走り回んないの!こら波!!」

「もー許さないんだから!!こら、あおい!!って、うわぁ!?」

蒼「っちょ、あぶねぇ!」


必死にあおいを追いかけてることに夢中で、足元を見てなかったわたしは、椅子の脚にひっかかって……


っどさ、


愛「ばかだろ、お まえ」

「あ、ありがと…まなちゃん……?」

愛「ほら蒼も、走り回るとなみのがこけるだろ」

蒼「お、おう…。」

妙「雪風?どうしたの?」

蒼「…なんでもないけど、うん。いやぁ…、なみのはいい加減ドジなんだなぁと思ってさ」

「……まじめな顔したと思ったらそんなことかぁあああ!!!!」

ち「もう、飴はー?」


(なみのはドジである)
(やめんかっ!)