ち「あ"ーーーッ!!!!!」

愛「だからなんだよ、うるせえな」

ち「俺も波が誰を見てたかは気になるんだけど、それどころじゃないんだって!さっきすごい写真見つけちゃったんだけど!」

蒼「はあ?そっちの写真は、ボツ写真だろ?なにおまえも遊んでんだよ」

妙愛「「おまえに言われたくねえよ」」

蒼「あ"あん!?」

「どの写真~?」

ち「これこれ!どういうことなの!」

「~ッ!(ばっ)」


波がひょっこりとちあきの手元を覗き込んで、少しびっくりした顔をしたあと、顔を赤く染め、写真をちあきから奪いとった。


「こっ、これはちがう!!!!!」

ち「ちがくない!!どういうこと!」

蒼「あんだよ、そこ二人で盛り上がんなよ。なみの、それ寄越せ」

「うるさいッ!!!」

蒼「喧嘩売ってんのか!!!」

愛「なみの、それ渡せって。気になんだろ」

「だっだってこれッ!」

妙「………あー!!!なるほどね!キス写真のことでしょ!」

蒼愛「キスぅ!?」

妙「そうそう!雪風と波のね!」

蒼「俺ぇ?!俺したことねえけど!」

妙「ほら、おととい?波が転びそうになったときに「ああああああああ!!!!!あれか!!」思い出したみたいね雪風くぅん?」

蒼「いや確かにあれは口が当たったかもしれないけど、当たっただけであってだな!!」

妙「なーにしらばっくれてんのよ。波が離れようとしたとき、引き寄せたくせに。随分長い間唇くっついてたみたいだけど?」

愛「蒼、話を聞こうか」

ち「ちょーっとあおいちゃんお借りしますね~!」


三人が去ったあと、真っ赤になっている波を妙が覗きこむ。


妙「………思い出して照れちゃった?」

「なんで意地悪するのぉ………」

妙「引き寄せられちゃうとはねえ?気にしてるようだったから、聞かなかったけど、初めてのキッスのお味はどうでした?」

「~ッどうとかないもん!意地悪しないで!!」

妙「でも雪風があーんな大胆なことしちゃうなんてね。あたし、あの三人の中では一番小心者だと思ってたわ」

「…………あおいは、意外と強引だよ」

妙「あら?意識してる感じ?」

「妙ちゃん!!!!!」

妙「まあ、悪いことじゃないと思うけど?あんまり恋とか興味ない波が、雪風たちと仲良くなって、少しでも男の子との関係を気にするようになってくれただけで、わたしはうれしいわ~」

「意識してるわけじゃないけど、なんとなく近い存在だなっていうのはあるよ…?」

妙「でーも!!波と一番親しいのはわたしだからね!!」

「もっもちろん!!!妙ちゃんが一番好きだよ!」

妙「波かわいい~ッ!!!」


一方男子は、


愛「どういうことかな、蒼」

ち「なんで俺たちに言ってくんないの?」

蒼「こうなると思ったからだよ!!!」

愛「おととい一緒に帰ったじゃねえかよ、こうなると思っても抜け駆けしたら、言うのが義理だろ?」

ち「そうだよね~蒼ちゃん、俺らになにも言わないのはなしじゃない?」

蒼「悪かったよ!俺も最近のことだから、結構テンパってたというか、なみのとの間できたらどうしようとか思ってたら言えなかったんだよ!」

愛「わかってやらなくもないが、抜け駆けとかそういうの抜きにしても、俺らの中で隠し事はなしだろ」

ち「まあ、俺はふっつーに怒ってますけど!でも愛斗の言う通り、抜け駆けも隠し事も寂しいぞ!」

蒼「悪い……」

愛ち「許してやるから俺にもキスさせろ」

蒼「ふざけんなッ!!!!!!!!!!」



(おい)(おっす、幸村ー)(おまえら何してるかは聞かないけど、文化祭の準備は?)(あ、)