波「幸村ー、これどうするの?」
幸「あー、じゃあ置いといて。それは、俺がやるからなみのはこっちな」
波「うーい。」
蒼「なみの、ここ何色?」
波「青、かな?あおいが好きな色にしちゃえば?なんか、青すぎて怖いしさ」
蒼「はあ?んなことしたら、原田に何て言われるかわかんねぇだろ!」
波「えー、いくじなし」
蒼「あーん!?」
幸「わあったから、喧嘩すんなや。黄色とかのが映えるし、黄色な。見た目がいいに越したことはないだろ」
波「ゆきちゃん、黄色はどんなん?」
幸「んー、白とちょい混ぜたら?」
蒼「レモン色っぽくしていい?青濃いから、淡い感じでさ」
幸「おー、いんじゃね。なみの、ここの字書いて。綺麗に!」
波「幸村くん、わたしの字が汚いみたいな言い方ですね?」
幸「ちげーよ、お前のやる気ない字は蒼以外読めないから言ってんの」
蒼「あのミミズな!」
波「うるさい!」
妙「ふーん(珍しく仲睦まじいんじゃないの?)」
ち「ういっす、原田。波は?」
妙「ちーちゃんさぼり?波なら、雪風と春田と仲良くしてるわ。珍しく」
愛「あれサッカー部の幸村じゃん。熱い男なんだけど、にくめないっていう」
ち「よく知ってんね?俺も知ってるけど」
妙「幸村と波って絵になるわよねー。あの二人のキス写真……ほしいわね」
ち「ほしくないわ!!おっまえ、波を大好きな俺らの前で言うか普通!」
愛「怖えー、原田まじ怖えーよ。頼むから、やめろよ」
妙「へいへい」
波「(っ!なんかぞわってした、!)」
蒼「で、看板は完成したけどこんなんでいいわけ?ださくね?デザインじゃなくて、フレーズが」
波「確かに」
幸「でもよ、原田が考えたからなんか売れる気がしねえ?」
波「わかる。このフレーズが神々しく見えてくるよね。妙ちゃんの案って聞いただけで」
蒼「…ほんと文化祭王とれる気ぃするんだけど、俺」
幸「ま、とりあえず原田に伝えて写真組手伝うか!」
わたしたちが眺めてたうちのクラスの、あれ、なんていうのかな?屋台名?まあ、その看板が完成しました。
ちなみにわたしらが不安に思うフレーズは
"心に残しきれないもの残しちゃおうぜ!"なんだけど、妙ちゃんが決めたからなにも言えないという現状があるよ。
波「妙ちゃーん、看板終わったから手伝いにきたよ!」
妙「おつかれ!ありがとー、助かる!けど、波と雪風!あんたらはどんな写真を見ても、破ったりしないこと!破ったら、その場で同じことしてもらうからね!」