彼は笑っていた。
パッチリ二重の目を
クシャクシャにして
大きくて、でも上品さを
感じさせる唇を薄く開いて。

その顔はとても優しくて
暖かそうで見てるだけで
安心できちゃうような
そんな笑顔だった。

そしてなにより彼が
キラキラ輝いて見えたのだ。


「キレーだなー……。」

『ん?どうしたの?
綺麗って何の事?』

「へっ??
あっ…え??
な…なんでも無いです!」


うわー自分のバカ!
何本人目の前にして
綺麗なんて言っちゃうのさ…
無意識に呟いちゃったとはいえいかんだろ……。