あの日から、あたしは なんだか、龍くんを意識している。 でも、龍くんはあたしを好きじゃないだろう。 「美咲!」 あたしの名前を呼ぶ龍くん。 「一緒にかえろ!」 あたしをなんの戸惑いもなく 誘ってくる龍くん。 「いいよ。」 2人で歩く帰り道はいつも 早く感じる。