あたしはその小さな可能性を

信じた。

「いるよ。」

「それって、どんなヤツ?」

「いつもあたしのそばにいて。
小さいときからの知り合いで
帰り道も一緒に帰ってる」

龍くんは顔をあげて

驚いた顔をしている。

「それって・・・







俺?」

そうだよ。

あたしの好きな人は

龍くんだよ。