周りの女子は私と駿が双子だということに気が付けず、敵視されている。


駿が来れば、女子の目は刃のごとく鋭くなる。


まあ、関係ない事だから本を読んでるわけだけど。


「駿、来ないで。うるさくなる」


私がそう言うと、駿は舌打ち。


「知らねぇよ。真桜、お前何とかしろ」


「無理」


駿居る所に女あり。


黄色い声が飛び交い、私はそれから逃げる……。