私が、そう言った時、外の風が私の頬に当たる。




「「出口。」」




2人でそう言って、笑いあう。




「・・・そう言えば、私・・・ここで悠馬の笑顔が好きって、連発した気がする。」




私は、ふと思い出す。




その私の一言に、悠馬は顔を赤くした。




・・・何だろ。




「うわっ、真桜、それは、ちょっと・・・。」




「何で?」




ますます、顔を赤くする悠馬。




「いや・・・その・・・・勘違いしそうになった記憶しか、俺には・・・。」




私は、そんな悠馬に呆れる。




バカ。




「あっ、俺、真桜の笑顔好きだから。すっごい、好きだから! あ、性格も。」




「・・・いいよ、無理しなくて。そこらへん、自覚してるし。」




「・・・あ、いや、ホントだって!」




慌ててる悠馬に、ますます呆れる私。




呆れたような笑顔しか、出来ない。