「な、何だ? 真桜。」




「・・・別に。」




この、鈍感男死ね。




「真桜、顔恐いし・・・。」




「あっそ。」




私は、恐がる悠馬を置いて、ミラーハウスに。




「っちょ、俺も行くって!」




「来なくてもいい。と言うか、来るな。」




ミラーハウスに入って、私は右手を、右側の壁に置いた。




そして、壁に沿って、ズンズン進む。




「真桜ってば!」




空いていた左手が、熱くなる。




「・・・なんで、悠馬ここに居んの。」




「・・・・・・前、ここに入った時。こうやって、ミラーハウス出たから。」




そう言えば、そうだった気がしなくもない。




「なんで、行っちゃうわけ? あっ、もしかしてヤキモチを「自惚れるな。」




当てないでよ。




こーゆー時だけ、勘のいいヤツ。