豪快に笑ったり、怒ったり。今は、不気味に笑うし。
「きみ、愛華と別れなさい。関わらないでほしいんだ。」
「別れるって・・・付き合ってませんし。」
おっさんは、俺を睨んだ。
「関わるな。」
「それは、約束できません。」
おっさんは、不気味に笑う。
こえーっ!
なんだよ、その自信満々みたいな顔はっ!
「きみ、お母さんが外国にいるんだって?」
・・・なんで。
「理由はー・・・ああ、そうだ。病気なんだって?」
・・・・・・なんでだよ。
「なんで、病気になったんだっけ?」
なんで、このおっさんが、そんなこと―――・・・!
「確か、キミのせい・・・だったかな?」
「・・・っ」
俺は、おっさんの言葉に、何も言えなくなる。