~悠馬side~ 《中学一年生の頃》
「愛華~。俺さ、遊園地チケットもらったんだよ。しかも、2枚!」
「えっ? あ、うん。へぇ、そうなんだ? いいな~・・・。」
俺は、その反応に少しムッとした。
「だーかーらー! 一緒に遊ぼうって、言ってるんじゃないか。」
「え? わ、私・・・? でも、成本くん・・・」
「悠馬。悠馬って呼んでいいから。俺も『愛華』って呼んでるだろ?」
愛華は、少し困ったような顔をして頷いた。
・・・何で困った顔をするんだよ。
「いいかっ、絶対だぞっ! 明日、空いてるか?」
「え? 水曜日? う、うん。空いてるよ。」
「じゃあ、明日だからな。約束破ったら・・・や、破ったら・・・。と、とにかく来い!」
「あ、う、うん・・・?」