ホント、犬みたい。
――― ガタンッ
私たちは、観覧車に乗った。
あの時、以来か―――・・・。
うわ、嫌な思い出しかないなー・・・。
と思いながらも、窓の外を見てみる。
人がどんどん、小さくなってる・・・。
「愛華さん。」
「えっ? なに? 舞人くん。」
笑顔で振り向く、愛華さん。
「日記って、書いてますよね?」
「え? まあ、書いてるけど・・・それが、どうしたの?」
「・・・真っ赤で超グロテスクなページがある日記を、見つけたんです。」
愛華さん笑顔が、スッと消えた。
「・・・・・・舞人くん。どこで?」
「勿論、愛華さんの部屋でです。」
悠馬も、驚いたような顔をして、
「お、おい・・・勝手に入ったのかよ? しかも、女子の部屋に・・・。」
「・・・女子が女子の部屋に入るのに、何か問題でも?」
愛華さんと悠馬は、驚きを隠せないようだった。
「え、だって・・・」
「『え、だって』じゃないですよ、愛華さん。」
面倒臭いな~・・・。