「さ、サクラ先輩・・・!! っこ、怖いですよ、顔~・・・っ!!」




「・・・なんでもない。行くよ。」




「って、どこにですかぁ~っ!?」




無言で指差す私。




「・・・・・・え、あの屋敷ですか・・・?」




首を縦に振ると、椎奈が焦ったように、




「っよ、様子をみましょう!」




「なんで?」




「・・・なんか、お化け屋敷みたいで怖いじゃないですか・・・!!」




・・・案外、怖がりなんだね、椎奈。




「・・・肝試し。」




「いやあぁあぁぁ!! サクラ先輩の、イジワル~ッ!」




「・・・結構やさしく、してるつもり。」




「〝つもり〟じゃダメですよぉ~っ!?」




行かなきゃ、何しに来たか、わかんないじゃん。