~真桜side~







「手伝ってね?」




そう言った南原さんは、私にいろいろ化粧とかし始めた。




「何やってるんですか。私、化粧は大嫌いです」




「はいはい、目を閉じてー。」




「話、聞いてください。」




思いっきり、キャラ崩壊した南原さん。




今度は、だてメガネ!?




「メガネ、面倒臭いです。」




「はいはい。じゃ、これ着てねー。」




「だから、話・・・・・・もう、いいです。着ますよ。着ればいいんですよね・・・。」




こんな、性格だっただなんて・・・。




「・・・ってことで、変装して、悠馬の気持ちを聞き出して!」




「・・・は、い? 何でいきなり『ってことで』なんですか?」




「分からない? 悠馬、じれったいんだもの。」




・・・否定は、しないけど。




「お願い・・・いい?」




「・・・わかりました。」




選択肢は、これしか無い。




「ありがとう!」




その笑顔、嘘っぽく見えます。




今の私には、そうとしか見えない―――・・・