「・・・あー、もう。」
少しボーッとすれば、悠馬のことを考えちゃう。
さっき、詩帆のこと考えてたじゃん。
――― コンコンッ
「・・・・・・どーぞ。」
誰だろ。ま、これで悠馬の事考えないで済むかな。
っていうか、もう3時じゃん。
仕事しなきゃ・・・。
いろんなことが、私の頭の中を渦巻く。
――― ガチャ。
私は、入ってきた人物を見て、一時停止。
「み、南原さん・・・?」
「・・・お久しぶりです。」
丁寧にお辞儀をする姿は、非の打ちどころが無い。
「って・・・え? あ、はぁ、どうも・・・?」
怪訝な顔をしながら、とりあえずお辞儀する私。