『駿は、好きな人いるっぽい。不良執事にも、そんな感情があったらしい。驚き。』




日記を閉じて、ボーッと眺める。




うーん・・・。




交換日記をしようって、詩帆に言われたから渋々やってるけどさぁ。




あ、っていうか、詩帆って誰だっけ?




最近見てないから忘れた。




・・・確か、私にサクラとか、変なあだ名つけた・・・




「・・・。」




『眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。眠い。』




無駄に、ページを使ってみた。




「・・・悠馬・・・。」




南原さんと、どこ行ってるんだろ。




振り返れば、つい数時間前。




南原さんが、悠馬の部屋に入ったのを目撃した私。




悪いことだけど、聞き耳を立ててみた。




そしたら、どこかに遊びに行く。みたいな話をしてた。




南原さん、そーいえば婚約者だった。と、今更思い出す。