「・・・真桜ー・・・・・・?」




「あ、悠馬。」




悠馬の寝癖がついた髪を見て、思わず笑いそうになるのをこらえる。




私は、冷蔵庫に視線を戻す。




「・・・駿、甘党。」




「・・・は? 何、イキナリ。」




「ケーキ。」




悠馬は、言葉足らずの私を、眉を寄せて見てる。




「・・・誕生日。」




キーワードを一つずつしか言わない私。




だって、一気に言うとか、私のキャラじゃない・・・・・・。




「・・・あぁ! 今日、駿の誕生日か。・・・って、もしかして、真桜も・・・」




「何?」




私も、なんなの?