「・・・悠馬、口に出してる。もう、笑わないっ」
そっぽを向いて、布団をかぶってしまう真桜。
あ~、損したぁ~っ!
っていうか、こんな真桜、マジで見たことが無い・・・!!
普段は、俺のことをまるで空気のように扱っているのに!!
「真桜、早くよくなれ・・・。」
「・・・ん。当たり前。」
真桜そう言ってから、俺の方にチラッと目を向けて、
「・・・あ、あああ、ありがとっ!!」
布団の中に、潜って行く真桜。
・・・今日は、なんていい日なんだろう?
あ、カレンダーにメモしておこうかな?
・・・って、俺、バカみたいだな。
――― 今、真桜が俺の心の声を聞いていたのならば『うん。バカだね。』って、言っただろう・・・。