「あ。」




真桜はそう言って、俺の髪をじーっと見つめる。




「な、何だよ?」




「・・・いや、別に。悠馬ってさ、髪濡れてると―――・・・やっぱ、いい。」




「だから、何だよ!?」




「・・・調子、乗らないでね。」




・・・そんな内容なのかよ?




まぁ、内容次第だけど、一応頷いておく。




「髪濡れてたら・・・ちょっと。本当に、ちょっとだけ、カッコよく見えたな~って・・・。」




「・・・・・・・・・・・・。」




感激で、言葉が出ない・・・。




「う、自惚れるなっ! この、バカ悠馬ーーーっ!!」