「えー? お母さん忙しいの。2人とも、自分で作って食べなさい」 「はぁ~い」 「うん、わかった」 その返事を聞いた駿と私は、と台所に行ってご飯を作る。 これが、日常。 お母さんは、私に興味が全くない。 何故かは知らないけど、そうだったことを記憶している。 関心も、多分無かった。 その頃から愛情という言葉は、駿にだけ向けられていたような気がする。 それが当たり前すぎて、悲しいという感情も持たなかった。