「すみませ~ん!」


「はい、お客様。お呼びでしょうか?」


またここでも店員さんが赤くなってるよ。

みなさーん、この顔に騙されちゃいけませんよー。

この男はとんでもないおバカさんですからー。



「このケーキ、持ち帰りたいんですけど。」


ほら、本当にお持ち帰りする気だよ。
200個とか言ったらブチのめしてやるから。



「ありがとうございます。いかほどご用意致しましょうか。」


「えと、300程。」






ぶっ!!!



おっつ。


つい、コーヒーを吹き出してしまった。


つい、ね。


だってこのバカ社長ときたら、とんでもない数字を言いやがるもんだから。テへ♪



「汚いなぁ、るい。恥ずかしいから早く拭きなさい。」


「………すみません。」


しゅん。


「てっ!違うわーっ!!バカ社長っ!」