頼む。
お願い。
いや、お願いしますから、早くこの拷問から救ってください。
シたの?
シてないの?どっち?
「るいと俺は……、」
コンコン、
「はい」
ガチャ
って、オイッ!!
「爽良様、お食事をお持ち致しました。」
わぉ、可愛いメイドさん。
これが巷で噂の”メイド服”か。
想像以上にフリフリ度が薄いな。
でも黒地に白のエプロン。それにカチューシャみたいなやつ着けてるし、やっぱり王道のメイドさんだ。
背も低そうだし、髪もクルクル、目もぱっちり、お人形さんみたいで凄く可愛い。
うん。食べちゃいたいね。
てか社長、食っただろ。間違いなく。
「ああ、ありがとう。勝手を言ってすまない。」
「………いえ///。コホン、それでは失礼致します。」
パタンと音がすると、ピンク色に頬を染めていた彼女が消えた。