「先生っ! 



海はっ」



「落ち着いて下さい




お母さん」


声がほんの少しだけ




わずかに聞こえる。



担当の天野先生と




お母さんの声。



「海ちゃんは



眠ってます。






でも










かなり深刻な状況です」





「……あと



どれくらいなんですか?」



お母さんの声が震えている。



「前も聞きましたよね。



本当に言ってほしいのか



どうか……と」


「はい……。



それでも、知りたいんです。







真実が」