「違うっ! 




あれは発作じゃない!」




「どうしたの? 



海」


心配そうに



お母さんが尋ねる。


「あぁ……




恋をしてるのね。


あの子に」






「恋?」






『恋』




ってなんだろう?




命の砂時計が動き出した。



今、ここで。