うさぎのポシェット。 少し汚れた白いマフラー。腰まで伸びた黒髪。 この子誰だっけ。 「……ぃ…」 女の子が何か言ってるのに聞こえない。 「……優基!!」 何だ…夏樹か。 ん…夏樹…? 「いい加減…起きろっつーの!」 グーで殴られ僕の頭もようやく正常に作動した。