【修正完了!!】政略結婚、しました。



「指輪……」

「これ、社長から零ちゃんに送ら
れたやつじゃない?置きっぱなし
にしちゃってたね」

「…………あたしに、じゃないも
ん……」

「…………えっ?」

「ううん。なんでもない!!」

「まだ開けてないんだね。開けな
いの?」

「…………開けるよ?もちろん!!」

あたしはわざと、
声高らかにそう言った。



…………高梨さんは悪くない。


悪くないのに…。



これを開けたくない…。



思わず手が震える…。



それを高梨さんが、
気づかないわけなくて…。




―――シュルッ…


リボンをほどくと

緊張はMAX!!!!!!



「いくよ?せーのっ!!」

よくわからないかけ声を
かけながらあたしは、

開けた。


開けてみせた。



「うわぁ…すっごーい!!さっすが
社長!!センスいいですね〜!!!!」


―――中に入っていた


“指輪…は―…。












紛れもなくあの日、あたしが、




見ていた指輪そのもので―…。







「れ、零ちゃん!?ちょっと、ど、
どうしたの!?えっ!?」




気づけば頬には、
涙が伝っていた―…。











【零SIDE】


「え、帰る??? 日本に???」

「はい。帰ります。…ていうか、
帰らなきゃいけないんです。飛行
機の手配、お願いします」

「わかりました。では社長にれん
ら…「しないでください」」

「え、ですが…」

「サプライズ。たまには驚かせな
きゃ。とにかく、和貴には絶対に
気づかれちゃダメなんです」

「…………かしこまりました」

そう言って荷物をまとめる。








そのあたしの左手の薬指には、



あの“指輪”が光っている―…。




「高梨さん」

「はい。なんですか?」

「日本に帰ったらすぐ、買い物に
行きたいです。付き合ってもらえ
ますか?」

「もちろんですよ」

「ありがとうございます」


和貴に謝らなきゃいけない。


そのために料理を作ろうと思う。


料理は出来るんだ。


花嫁修行で!!!!!!




「高梨さん。わがままを聞いてく
れてありがとうございます」

「このくらいのことでしたら、お
安いご用ですよ」

「あの…このこと、和貴には…」

「大丈夫ですよ。本日の業務はも
う終わりましたので」




高梨さんが帰ると早速、
料理を作り始めた。



和貴が帰ってくるまでに
頑張って完成させなきゃ!!!!!!




「ただいま〜」


………つっても誰もいねぇけど、
ついクセでそう言ってしまう。



今日もそう。



…………だと
思っていたんだけど。


「………はっ???」

家に入ってすぐ。


家がいつもとは違うことに
俺は気づいた。




「誰か…いるのか?」

キッチンの明かりがついていて。


そして何より、
いい香りがキッチンから
漂っている…。



「姉さんでも来ているのか…?」

ここ最近、2日に1回は、
勝手に家に入って飯を
作ってく姉さんが
まだいるのか…?




「ただいま…」

恐る恐るリビングの扉を
開けると、
いるはずのない
零の声が、した―…。

「和貴ッ!!」


…………あぁ。

幻聴が聞こえてくるほど俺は
重症なのか…。


そんなことを考えていると、

「おかえりっ!!ただいまっ!!」

そう言った零の幻聴が聞こえて、
抱きつかれた感覚があった。




…………は???


抱きつか…れ????




ま、幻…じゃ、ない…????