『杏…ありがとね。もう一度信じてみる。』


『やっと唯華が“杏”って呼んでくれた!!』


杏が泣きそうになって喜んでた。アタシに名前を呼ばれないことを気にしてたの…?


『杏…帰ろ?』


『でも紗英が…』


紗英がいたら一緒に帰れない。当たり前なこと。


『そうだよね。先に帰って?アタシが行ったらまた陰口大会になるから。』