奏ちゃんがアタシのクラスに来なくなってからアタシは杏と話し合いをしにいった。

〜〜〜〜〜〜〜

『あ…中川さん…ちょっといい?』


あえて名字で呼んだ。もう馴れ合いをしてみんなを巻き込みたくなかったから。自分が傷つきたくなかったから。



『唯華…いいよ。図書室いこ?』


こんなアタシをまだ“唯華”と呼んでくれるんだね。アタシは杏を傷つけたのに…


それからアタシ達は無言で図書室に向かった。