そんな相手と毎日喧嘩、決闘、殴り合いを繰り返している龍太郎だ。

こんな人間相手の騎馬戦など、何十回繰り返したって結果は同じ。

「『人間相手』なんて」

空中でクルリと身を翻し。

「欠伸が出らぁ」

白組最後の騎馬へと飛び移る!

「こ、こんちくしょうがっ!」

最後の騎馬にはボクシング部の男子生徒が乗っていた。

形振り構わず龍太郎の顔面に右ストレートを叩き込んだ彼は。

「…効かねぇな、こんなヘタレパンチ」

まともに顔面にパンチを食らっても表情一つ変えない龍太郎に愕然とする。