「お前、俺と付き合えよ」
彼の一言から始まった関係
馬鹿な僕は、すぐにはいと返事をした
告白してきた相手は、学校で一番恐れられている香田春喜
この辺りをしきる総長らしい
確かに彼の容姿は、明るい茶髪にピアス
極めつけに目つきが怖い
僕は、香田先輩にパシられると思っていた
けど違っていたんだ
「おい、一緒に帰んぞ」
「あっ、うん分かった」
香田先輩はわざわざ僕のクラスに来て、一緒に帰る
それだけじゃない
朝も一緒に登校するし、ご飯も一緒に食べる
僕は、口下手で人見知りだから友達が少ない
というより、いないに近い
それに加えて地味だから、余計いない
親友はクラスが違うしね