ちょっと―、その行動はだめだろ…
なんてチキンな俺が言えるわけもなく、橘のアドレスが俺の携帯に登録された
ほしくないよ、こんな怖い友達…
泣いていいですよね、神様
「優、俺からの電話とメールシカトしたらお仕置きだからな」
「はひっ」
橘は俺の耳元で囁き、ニヒルな笑顔で屋上を立ち去った
17時23分、俺に初彼氏が出来ました
…笑えね―
その頃、橘はというと
「どうやって優をおとしてやろうか」
そうつぶやく彼の姿は、まさにうさぎを狩るおおかみのようだった
そして一ヶ月後には、ラブラブなカップルになることを優が知るよしもない
「あ―――、どうすればいいんだ!神様助けて!!」
空に向かって叫ぶ優がいた