「…人生って上手くいかないもんだ…人の上に立って仕事をするはずだった俺が…人に雇われて人の下で働いてんだ…」



「留維??」


何だか投槍なコトを言い始める留維。



「皆…俺が御曹司じゃあなくなったとたん…居なくなってさ~皆…冷たいんだ…。だから人が信用できなくなって…親友にも裏切られるし…」



布団の上に指輪を落として、目頭を指で押さえた。



嗚咽を混じらせて、大粒の涙を零す。



「留・・・維!!?」