「・・・」



留維は手を伸ばして、指輪を摘み上げる。



「留維の奥さんってどんな人?」



「!?」


不実な恋を進めて行く上では…
やっぱり…禁断の質問かな~



「…娘の留奈を産んで直ぐに死んだ…」
留奈って…娘の名前だったんだ・・・


「えっ!!!?」



「…俺は一児のシングルファザーだ・・・」



私は何も言えなかった。
自分としては喜ぶべきコトだけど。
娘の留奈ちゃんにしたら、自分の命と引き換えにママは死んだわけだし…何だか気の毒な気がする。それに留維だって・・・