人を誰でも疑いの眼で見るようになったのは会社が倒産して俺が御曹司でなくなったコトに遡る。



会社が倒産するまでは何不自由なく暮らしていた。
俺の周囲にはたくさんのお付が居て、俺を羨む友達が大勢居た。



でも両親が心中して、御曹司でなくなった俺の周囲からどんどん人が去っていった。



一人また一人・・・


最後に残ったのは俺はフランスの留学時代に知り合った親友の奏太(カナタ)だけ。
でもその親友にも俺は裏切られた。



俺は本当に一人になった・・・