でも…彼女に愛情なんてなかった。



彼女は留奈を産んで…死去。
俺は男手一つで留奈を育てている。



「俺がどうして??会社を離れて『ブラックベリー』に・・・」



「ウチよりも…大手だろ?それに君の父親…藤ヶ谷社長と同じ…アパレルメーカーだ。そんなに目頭を立てるコトもないだろ?」



俺は突然、久保社長から『ブラックベリー』の徳川社長が俺をへッドハンティングしたいと言う話を聞かされた。


徳川社長の提示するポストは部長。



今の俺は久保社長の恩恵を受けて副社長を務めていた。