留維と重なり合う唇の一点が炎のように熱い。


絡め合う舌と舌。
互いの唾液が交じり合う水音を立てた。




重なった唇の熱が火の粉ように全身に飛んでゆく。
身体中が熱く焦がれる。



どんどんと私の脳裏が留維一色に染まっていった。


私には信二が居るのにーーー・・・



今は留維のコトしか考えられない。



「!?」



目覚めのまどろみのように私はキスに酔いボ~ッと内線の音を聞いた。



急に離れていく留維の唇。