俺は何度も何度も…離しては息を継ごうとする千紘の唇を貪った。



千紘の舌の動きはぎこちなくて、多分キスは初めてだと悟った。



それでも俺は激しいキスを続ける。



でも頬を伝う涙を見て…キスを止めた。



俺は千紘の涙を一粒一粒…指で拭った。



罪悪感が胸の奥からジワジワとこみ上げる。



「悪かった…泣くな…眼鏡も返す…」



俺は千紘から身体を離して…背中を書棚に預けた。