その男は、ひとりでに何か呟くと…



「俺の名前は白河海斗。二年だ。……お前は?」






……



………。






………は?



何いきなり自己紹介とかしちゃってんの、この人。


さっきまで質問ばっかしてきたくせに…



…めっちゃ笑顔だし。


憎らしいくらい。





『…いきなり何で自己紹介?てか、私があんたなんかに名前教えるわけないだろ。』



冷たく言い放つが……




「俺はもう言った。だから、答えるのが礼儀ってもんじゃないか?」



……何こいつ…


ちっ…


何にも言い返せない。



絶対、絶対、絶対、ぜえっったいに教えたくないけど!!



…むこうはもうしちゃったし、



仕方ない…





言うか…。



『古屋美紅。あんたと同じ二年。』



ふん。


これでいいでしょ。



もう関わらないで欲しい。



めんどくさいわっっ!!!