『ふぁぁ〜』


眠い…眠すぎる。

今はお昼休み。私はいつも通り中庭でひとりランチ。



ここはいつも、静かだ。


人気が全然無くて穏やかなこの空間が人間不信な私からすれば、とても有り難く居心地がいい。



『あぁ、眠い…』


さっきからこればかりだ。



今、私は高校二年。高校生活二度目の春を迎えたばかり。


一年のころも友達は、誰ひとりとしていなかった(それは今も同じなんだけど)。


けど、私はそれを苦痛に思ったことは一度もない。

人間不信な私にとっては、これ程にも有り難いことは無い。



だから私は、いつもひとり…




独りだ。




只、私にはひとりなりの楽しみがある。


その一つが、この《中庭でひとりランチ》をすることと、《寝ること》。


この時間に此処に来る人は全くいないから、とても助かる。



だから、私はこの至福の時間を大事にしてる。