【夏乃SIDE】

 『ハァッ、ハァッ。』

 やばいっ、まじやばいっ!!!
 絶対遅刻するっ。
 もー!!お母さんが起こしてくれないからー!!!!
 高2になって初めて登校する今日。
 私は遅刻の危機で全力ダッシュ中。
 こんなことなら昨日夜中までTVみるんじゃなかった!!
 頭の中で昨日のことを反省していると
 やっと学校の校門が見えてきた。

 『よしっ!ギリ間にあうかもっ。』

 私は残りの力をふりしぼって走るスピードをあげた。
 あと少し。。。

 《キーンコーンカーンコーン♪》

 げっ!うっそっ!チャイムなったし!!
 完全に遅刻。。。

 『!!』

 私はある事に気がついて
 校門の前にある曲がり角にかくれた。
 曲がり角から顔だけだすと
 校門に生活指導の先生がいないかチェック。