「お、そうなのか〜?」

吉岡が出席簿に何かを書こうとしたとき



「…す、すいません…」

全員が一斉に教室の後ろへ目を移した



はるかが立っていた


「なんか…気持ち悪くて…保健室行ってました…」

はるかは聞き取れないほど小さな声でそう言った



「お、わかったぞ。ほら、席つけ?」

吉岡はその声をちゃんと聞き取り

はるかに優しい声をかけた