---三年前・・・

初めて、罪を犯した日・・・-


私は、放心状態だったらしい。


「ハァハァハァ・・・っ!!」


右手には、赤黒い血。

左手には、赤くそまったナイフ。


罪を・・・犯したということに

その時、初めて気づいた。


「・・・っ!!!」

降りしきる雨の中、意識が遠くなった。


「・・・怖かったか。

 お前がそれを望んだというのに」


目の前にいたのは、私を拾ってくれたNO.1だった。


「っ!!

 怖くなんか・・ない・・・っ!」


何でもよかったんだ。

復讐を果たすためなら。

これで、復讐に向かっているというのなら。